今の仕事を辞めてから転職活動をするべきか、それとも仕事を辞めてから転職活動をするべきか、悩んでしまう人も多いでしょう。
・在職中だと面接に行く時間が取れない。けれど金銭面には余裕がある。
・退職後の転職活動は時間がたっぷりある為、自由に行動ができる。しかし収入面で不安がある。
このようにどちらにもメリット、デメリットがあると言えます。
では、どちらを選択すれば良いのでしょうか。
転職活動は在職中に進めよう

結論になりますが、転職活動は在職中に進めましょう。
確かに退職後の方が時間がたくさん取れるため、スムーズに転職活動が進むように思えます。しかし、退職後の転職活動ではモチベーションを維持するのが難しいのです。
退職後は時間がたっぷりあります。
そのため、いざ転職活動を始めようと思っても「今日はめんどくさいし、明日からやるか。時間たっぷりあるし」という感情になってしまう可能性があるのです。
これは小学校時代の夏休みの宿題を思い返してみると分りやすいかと思います。
いくら勉強計画を事前に立てたとしても結局宿題に手を付けず、夏休みが終わる直前になって焦ってやり始める。このような経験をした人も多いでしょう。
また、休日などに「資格の勉強をしよう!」と決めていた場合も同様です。
朝10時に起きて「あと1時間経ったら始めよう」と勉強する時間を先延ばしし、
11時になっても「今、時間の区切りが悪いから30分になったら始めよう」と更に先延ばし、そして12時になって「勉強する前にご飯食べておこう」となり、漫画を読み始めたり昼寝をしたり、結果丸一日ダラダラと過ごしてしまった、という経験がある人も多いのではないでしょうか。
このように人間は与えられた時間を目いっぱい使ってしまうのです。
これはパーキンソンの法則とも呼ばれています。
つまり、退職後の転職活動は一見有利に進むように見えますが、モチベーションや行動力が続かなくなるわけです。
そのため、転職活動にメリハリを付けて最短距離で内定を勝ち取るには、精神的に安定している在職中の方が有利に進められると言えます。
転職活動の平均期間は約3ヶ月

転職活動を開始してから内定を得るまでの平均期間は、約3ヶ月と言われています。
そのため、退職後に転職活動を開始してしまうと、そこから約3ヶ月は収入が一切無くなってしまうのです。
収入があるか無いか、これは転職活動に大きく影響します。
退職して1か月程度は転職先が見つからなくても「まだ大丈夫だろう」と前向きな気持ちでいられるでしょう。
しかし、2か月目を過ぎた頃からあなたは「焦り」を感じるはずです。
それは転職先が決まらないことに加え、収入が全く入ってこないからです。
「収入もない、転職先も見つからない」、この状況は精神的にかなり追い込まれてしまいます。そして、内定をもらうために様々な会社へ応募書類を送付し、その結果全く希望していなかった会社へと就職、という事態に陥るでしょう。
このように転職活動は焦って行動してしまうと、本来の目的を見失ってしまいます。
そのため、精神的にも安定している在職中に進めるのがベストと言えます。
退職届は転職先が決まってから

では、退職届はどのタイミングで会社へ提出すれば良いのでしょうか。
それは、転職先が決まってからです。
転職先が見つかっていない状態で退職を切り出すのは、あまりおすすめできません。
それはあまりに無謀な行動だからです。
どんなに優秀な人でも、どんなに学歴の高い人でも、「内定をもらえる保証」なんてどこにもありません。
転職活動の平均期間は3ヶ月と先述しました。
しかし、これはあくまでも平均期間です。
必ず3ヶ月以内に決まるということではありません。
1か月以内に内定をもらう人もいれば、1年以上内定をもらえない人だっています。
1社目で内定をもらう人もいれば、100社以上受けても内定をもらえない人だっています。
このように、転職活動に何か月かかって、何社目で内定をもらえるのかなんて誰にも分からないのです。
転職先が決まっていない状態で会社へ退職を申し出るのは、無策とも言える行為でしょう。
そのため、自分自身を苦しめないためにも退職の意思を伝えるのは、転職先が決まってからにしましょう。
しかし、会社によっては「退職希望者は退職希望日の3ヶ月前までに申し出が必要」など就業規則で定めている場合がありますので、しっかりと就業規則には目を通しておきましょう。
まとめ
・転職活動は在職中に進めましょう
・転職活動の平均期間は約3ヶ月。しかしそれ以上の期間が掛かることも予測される。
・会社へ退職の意思を申し出るのは転職先が決まってから。
・就業規則に記載されている「退職に関する項目」をしっかりと確認しておく。
転職活動が成功するかしないか、それはあなた自身の行動量に比例するといっても良いでしょう。
ただ待っているだけでは転職先は見つかりません。
特定のサイトだけを眺めていても、多くの情報を得ることは出来ません。
転職サイト、転職エージェント、ハローワークなど様々な求人媒体を利用して、
多くの求人情報に目を通すようにしましょう