

費用はかかるのかな?
今回はこのようなお悩みについて、お話ししていきたいと思います。
ハローワークの職業訓練とは?
失業者へ仕事を紹介しているハローワークは、新たな技能を身につけられる職業訓練の窓口にもなっています。職業訓練ではITなどの様々な講座が用意されており、ハローワークのホームページや受付の近くにある掲示板で確認することが可能です。
主催者は国か地方自治体で、実際に教えるのは業務を委託された教育機関になっています。たとえば、介護の資格を取得できるコースは、介護の専門学校で行われることが多いです。
旋盤のように専門的な設備と技術者を必要とする講座が大部分で、デスクワークを希望する方のために事務処理について学べるコースもあります。
手に職をつけることから、開催期間は1ヶ月を超えるパターンがよく見られます。具体的な内容は応募書類や掲示物でチェックできるので、きちんと読んでから申し込みましょう。
それぞれのコースで申込期間と定員があるため、人気がある講座は抽選や選考によって決定します。どうしても自分が学びたい専門知識ならば、受講できなかったら学費を払って別で受講することも必要です。
ハローワークの職業訓練は定期的に開催されているものの、税金を使用している関係から一般の専門学校や資格対策講座のように必ず実施されるわけではありません。こまめに最寄りのハローワークに足を運び、自分の目で掲示物をしっかりと確認することが大切です。
失業保険と職業訓練の関係
失業者の再就職をサポートする目的から、ハローワークで失業保険を受給している人は優先的に職業訓練を受けられます。再就職する意思がある失業者と書類上で分かっているため、行政の立場で手厚い支援をしているのです。
失業保険の受給者のみが申し込める職業訓練も多く、失業してどうしようかと悩んでいる方にとって助かるサポートになっています。
ただし、ハローワークに求職者の登録を済ませていて、一定期間内に他の職業訓練を受けていないことが基本的な条件です。応募者が定員を上回る可能性が高い場合には、面接や筆記試験が実施されます。
職業訓練の受講には、失業手当の受給期間の延長や、すぐに受給開始になる等のメリットがあります。
どちらも失業者に有利な内容で、このメリットを享受するためにとりあえず受講する方が大勢いる状況です。受講することで手当がもらえるから、自分でお金を出して通学するよりも格段に負担が減ります。
失業保険を受け取るためには、ハローワークが指定した日に就職活動の報告をしなければいけません。
ところが、職業訓練の受講者については、再就職のために講座に参加している実績があることから報告せずに済むのです。職業訓練を受講すれば、いちいち最寄りのハローワークまで出向いて、窓口で順番待ちをする手間を省けます。
※失業保険については下記記事もご参照ください
気になる費用は?
職業訓練では基本的にテキスト代と実習にかかる程度の費用で、専門技能の初心者向けの内容を学ぶことができます。教えてくれる講師はその分野のプロなので、安心して受講することができます。
しかし、自宅から遠い場所にある校舎まで通う場合には、交通費の手当の有無でかなり状況が変わります。せっかく選考を通ったのに往復の交通費のせいで断念したとならないためにも、どこで学ぶのかも確認しておきましょう。
職業訓練に関する手続きや相談は、原則的にハローワークの窓口となります。応募書類についても、窓口への提出しかないのが普通です。修了後にはハローワークで再就職の計画につての面談や成果報告が求められるパターンもあるので、全体の流れを事前に把握しておきましょう。
すぐに就職できる可能性が高い技能を教えてくれるハローワークの職業訓練は、ただ受講するだけでも多くのメリットを得られます。選考で面接や小論文がある講座では、自分の志望動機をしっかりと考えておくことが重要です。
ハローワークについては下記記事もご参照ください。