こんにちは、白石です。
今回はドラえもんに登場する「のび太」についてお話ししていきたいと思います。
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— 【ドラえもん公式】ドラえもんチャンネル (@doraemonChannel) January 23, 2020
のび太といえばダメ人間の代名詞のように言われますが、実は数々の常人離れした才能を持ち合わせた天才です。
劇中でドラえもんに「現代では全く役に立たない能力」と一刀両断に切り捨てられてしまうことも多いのですが、一つ一つ取り上げていくと極めて高い才を誇っています。また、のび太のみせる天才的な特技は時代により大きく描写が変化していることはあまり知られていません。
のび太の特技といえば・・・・
・あやとり
・ピーナッツの投げ食い
・射撃
・昼寝
上記4つが挙げられますね。
しかし時代と社会背景の変化により、あやとりと投げ食いは登場頻度が減り、苦手であった射撃がいつの間にか特技として認知されるようになっています。そこで今回は、のび太の4つの天才的特技にある諸事情を考察してみましょう。
連載初期の代名詞”あやとり”!!
のび太の特技は射撃以外にも、あやとり、ピーナッツ投げ食い、瞬間昼寝 と4つある#知らなかったドラえもん知識#のび太なめてた奴RT pic.twitter.com/p2HKEeynaY
— ドラえもんおもしろ画像!おもしろ雑学! (@omosiro_dora) February 23, 2020
のび太の見せる神ががった天才的な特技は世相を多く反映している部分が多く見受けられます。ドラえもん劇中では連載開始当初の昭和40年代後半から昭和50年代前半にかけて、現実社会でブームが訪れた子供の遊びが登場しています。
そのなかで物語の序盤にのび太がその才能を見せてくれたのは『あやとり』です。劇中では「あやとりなんて女の子の遊び!!」的な台詞もあるのですが、1970年代後半には“あやとりブーム”が起きており、本来ならばもう少しチヤホヤされても良かったのですが…時代が早すぎたのでしょうか。
寝ないで考えたと言われる「ほうき星」はもちろんのこと、もしもボックスで叶えたあやとりのプロの存在する世界では、プロが考案したオリジナル技を瞬時に再現する実力のほどを見せています。あやとりはその組み立てる過程に加え、空間を認識する能力と発想力が求められます。
空間を認識する能力の高さは射撃にも通じる部分があるのは偶然の産物でしょうか?
昭和ならではのび太の得意技”投げ食い”!
#おはたく アンケート
私、のび太じゃないけど、ピーナッツを上に投げて食べるのが得意です(笑) https://t.co/vdeL9LZRtp pic.twitter.com/CtyLCdpCRN
— ハルヨコイ️🐷 (@knhrhry15) December 9, 2019
あやとりと並んで連載初期にのび太が好んで特技として誇っていたのがピーナッツの投げ食いです。
昭和40年代中盤から後半にかけて流行ったおやつの楽しみ方の一つで、昭和のサザエさんが次回予告で見せていたのはあまりにも有名な話だと言っていいでしょう。
「サザエさん」次回予告でお馴染みの「んが くっく」
様々な表現があるようですが、私はこの様に聞こえます(笑)
当時は事故だかクレームがあったらしく、この表現をやめちゃったとか。
今はジャンケン✋✌👊ですよね。#昭和レトロファッションまつり pic.twitter.com/XT4yMGWeoe— ライダー1号👍❗️ (@rider1cyclone) November 25, 2018
比較的昭和の漫画では良く見られる光景の1つで藤子先生の作品ではオバQやパーマンに変身する前のミツ夫もよくおやつを投げ食いしていた描写が見られます。
のび太はてんとう虫コミックスの2巻で早々に披露しており「たった一つの特技」となんとも誇らしげに語っています。のび太は連続で空中に放り投げ全て口で確保に成功します。
喉に詰まらせる描写がないのは、やはり天賦の才を持っていると言ってよく、こちらもやはり空間認識能力が必要でその後の射撃に繋がる特技だと言えるでしょう。
ただしサザエさんの次回予告が投げ食いからじゃんけんに変更されたように、のび太の投げ食いの登場頻度も中盤以降ガクッと減っていきます。
実は苦手だった時期もある射撃!?
因みにのび太の射撃能力は…
①抜きの早さ 0.1秒
②正確さ 89%
③火力 両手撃ち可能
と銃の腕の腕に関しては三冠王とも言える存在⁉︎ pic.twitter.com/xSsGiUz8tj— 匿名絶望 (@tokumeizetubou) February 7, 2020
のび太がその天才ぶりを発揮する特技で現在一番有名なのは早打ちを含めた射撃と言っていいでしょう。
しかし、これは後付け要素も大きく連載開始当初はいわゆる昭和の子供のポピュラーな遊びである“銀玉鉄砲”などは苦手の部類でした。
これは序盤では本人も公式的にも認められています。 その風潮が変わり定着したのは劇場版長編映画第2弾『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』からです。劇中に登場する星の名前やブリガドーンやシェーンといった西部劇の名作をオマージュしたシーンが散見されます。
西部劇をモチーフにして、のび太の特技を全面に打ち出すことを意識して物語が組みたてられ完全に定着することになりました。 宇宙でも屈指の早打ちとして認定されていますが、劇場版以外だとその能力を見せる機会は少ないのが惜しいところでしょう。
この宇宙開拓史はあやとりものび太の特技として劇中で重要な役割を果たしますが、序列がここで入れ替わった印象なのは否めません。
宇宙刑事の影響で進化した昼寝タイム!
のび太の趣味、「昼寝」なので…(´・ω・`) pic.twitter.com/Gd5YAxsnFR
— nop666@半病人 (@nop666) January 31, 2020
連載初期からのび太の得意技と言えば『昼寝』と言っていいでしょう。 昼寝でもその天才ぶりを発揮し、連載初期の1975年には寝るまでに3秒かかっていたのを、10年後の1984年には0.93秒と2秒も短縮に成功します。
またアニメでは原作以上にタイムを短縮に成功し、0.3秒で眠りについたこともあります。 これはアニメ版では当時ドラえもんが終了した後の19:30から放送されていたのは宇宙刑事リーズの影響が大きいといえ、 『宇宙刑事ギャバン』の主人公である一条寺烈、彼の変身プロセスに被せる形でアニメでは寝るまでの描写に使用しています。
のび太の0.93秒という数字はオリンピックの睡眠・昼寝大会でも金メダルを獲得できるほどの速さだと言われています。 一番社会背景に流されず、安定しているのが実はこの昼寝だというのは言うまでもないところでしょう。
まとめ
今回は伸びは「【ドラえもん】のび太が見せる神ががった”天才的特技”4選!」と題して、
・連載初期の代名詞あやとり!!
・昭和ならではのび太の得意技投げ食い!
・実は苦手だった時期もある射撃!?
・宇宙刑事の影響で進化した昼寝タイム!
上記についてお話ししました。
のび太の4つの天才的特技にも時代による変化があるようですね。 今後新たにのび太の天才的才能を発揮する分野が登場するのか、注目したいところです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!