本記事はネタバレを含みますので、ご注意ください。
こんにちは、白石です。
今回は「上弦の壱:黒死牟は元鬼殺隊だった?なぜ鬼になったのか?」についてお話ししていきたいと思います。
上弦の壱・黒死牟
上弦の壱:黒死牟。
劇中で”上弦の鬼は柱3人で互角に戦えるレベル”、と言及されており、その上弦の中でもトップに君臨する黒死牟の強さはまさに別格です。
無限城での戦いでは、
柱でもっとも剣の才覚に恵まれた”霞柱・時透無一郎”を腕を一瞬で切り落とし、
鬼化した不死川玄弥の奇襲もなんなくはねのけます。
遅れて駆けつけた風柱・不死川実弥、岩柱・悲鳴嶼行冥、そして無一郎、玄弥の4人でやっと戦えるレベルです。
終始4人を圧倒していた黒死牟ですが、次第に追い込まれていき、
遂には頭を落とされてしまいます。
通常の鬼であれば、頭を落とした瞬間に身体が消滅していくのですが、
黒死牟は、落とされた頭を自力で再生。
首の弱点を克服し、太陽の光以外で”倒されない身体”を手にしました。
ただ、この”再生した自分自身の姿”を見て、黒死牟は“あること”に気づいてしまいます。
黒死牟が気づいたこと…それは人間時代、自分が追い求めていた原点でした。
継国縁壱の双子の兄・継国巌勝
黒死牟は日の呼吸の剣士、継国縁壱と縁が深き人間です。
黒死牟の人としての名は、継国巌勝。
縁壱の双子の兄としてこの世に生を受けています。
双子でありながら、二人の待遇は全く異なるものでした。
縁壱の顔には生まれつき奇妙な痣があり、忌子として扱われていました。
その一方で巌勝(黒死牟)は父の寵愛を受けて育っています。
巌勝は弟:縁壱を憐れむ一方で見下していた部分もありましたが、優しき兄として振る舞い、縁壱も父に叱られてまで自分の相手ををしてくれる巌勝を慕っていました。
巌勝は自分の物をあげると父に気づかれてしまうため、自分で”笛”を作って縁壱へ渡してあげます。
この”笛”が、”400年間2人をつなぐもの”になるとはこの時思ってもいなかったでしょう。
ただ、巌勝と縁壱の関係は突然終焉を迎えます。
戯れで始めた剣の稽古で、
巌勝がどうやっても敵わなかった剣術指南役を、縁壱が一方的に打ちのめしてしまったことが原因です。
憐れみの眼差しで見ていた弟・縁壱が誰よりも優れた天才だとわかり、巌勝の胸中は穏やかではなくなります。
全てを棄てるも”縁壱に届かない”
自分が転落することに焦燥する巌勝でしたが、ある日突然縁壱が出家したことで跡継ぎの座は守ることができました。
しかし、巌勝は亡くなった母の日記を読んだことで、より縁壱への嫉妬と憎悪を向けるようになります。
母の日記には、
・自分が跡継ぎになってしまう事を察した縁壱が、予定より早く出家したこと
・自身の左半身が不自由になってる事に気づき、縁壱が常に左半身を支えてくれていたこと
上記が記されていました。
”母に甘えてばかりいる弟”と見下していたのに、まさかその縁壱が”母を支えていた”など知るよしもなかった巌勝。
巌勝は心から縁壱に「消えてほしい」と願うばかりでした。
その後、縁壱は出家先に現れずにそのまま消息を絶ち、縁壱がいなくなったことで巌勝は平穏な日々を過ごすこととなります。
それから十年余りの月日が経過し、二人は望まぬ形で再開するこことなります。
鬼の襲撃を受けていた巌勝のもとに縁壱が現れ、いとも簡単に鬼を討伐。
この再開が巌勝の嫉妬・憎しみを呼び起こしてしまいます。
その後巌勝は縁壱の力を手に入れるため、
当主の座、家族、全てを棄てて鬼狩りの道へと進みますが、縁壱の指導で月の呼吸こそ身につけたものの、日の呼吸は会得することはできませんでした。
痣の発現と鬼舞辻無惨
月の呼吸を会得し、痣も発現した巌勝はさらなる力を追い求めます。
ただ、
痣の発現者は例外なく25歳を迎える前に亡くなってしまう、という事実が明らかになってしまいました。
戦国時代の平均寿命は武士で40歳程度。
しかし痣を発現させたものは例外なく25歳を迎えずに亡くなっているのでした。
呼吸も剣の道も縁壱を追い抜くばかりか、追いつけもせずに命が尽きてしまうことに巌勝は焦燥するばかりでした。
そんな巌勝の元へ現れたのが、鬼舞辻無惨です。
無惨は呼吸を使える剣士を求めており、巌勝の渇望していることを言い当て鬼になるように勧誘します。
そして、
強さを極めるために巌勝は人をやめ、呼吸を使う鬼である黒死牟となったのです。
これ以後約400年もの間、巌勝は”黒死牟”として強さだけを求め生きていくことにります。
理を越えた存在”縁壱”
巌勝は無惨への忠義を誓い、当時の産屋敷先代当主を殺害しその首を無惨への手土産としています。
(これはコミック21巻「戦国コソコソ話②」に書かれています)
縁壱は無惨を取り逃がし、珠世を逃がしたこと、兄が鬼になったのに加え、産屋敷当主を殺害されたことなどを理由に鬼殺隊を放逐されてしまいます。
そして50年の月日が流れ、
黒死牟が見たものは”この世の理を超越した存在”、縁壱でした。
痣の発現者は”例外なく25歳を迎える前に亡くなってしまう”、にも関わらず縁壱は80歳を越え、その力も全盛期のまま。
齢80を越えた縁壱は黒死牟を圧倒するも、最後の一撃を繰り出す直前に”寿命”で事切れてしまうのでした。
嫉妬・憎悪を縁壱に抱くも、縁壱を失ったこの日に黒死牟は本来自分が鬼になった意味を忘れてしまったのかもしれません。
まとめ
今回は、「【鬼滅の刃】上弦の壱:黒死牟は元鬼殺隊だった?なぜ鬼になったのか?」と題して、
・上弦の壱・黒死牟
・継国縁壱の双子の兄・継国巌勝
・全てを棄てるも”縁壱に届かない”
・痣の発現と鬼舞辻無惨
・理を越えた存在”黒死牟”
上記内容についてお話ししていきました。
黒死牟(継国巌勝)と縁壱の話しは、コミック20巻に載っているので、是非読んでみてください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。