こんにちは、白石です。
今回は、
蛇柱:伊黒小芭内の”壮絶な過去”、そして”なぜ口に包帯を巻いているのか”。
上記についてお話ししていきたいと思います。
※現在2021年版「鬼滅の刃カレンダー」がamazonで予約受付中となっています。発売予定日は11月17日です。
気になる方は是非ちぇっくしてみてください。
伊黒小芭内が口に包帯を巻いている理由とは?
鬼滅の刃に登場する9人の柱はそれぞれ個性的なキャラクターの持ち主です。
なかでも特異なのが蛇柱・伊黒小芭内で口元を包帯で隠しているのに加え、首には”人の言葉を理解する白蛇”鏑丸を常に巻いています。
その性格は、かなりの”ネチネチ”タイプ。
相手に対しての嫌味や皮肉をはじめ、甘露寺蜜璃が炭治郎と仲良くするだけ嫉妬してしまうほどです。
そのため劇中では恋柱:恋柱・甘露寺蜜璃以外の人間と打ち解けようとせず、他の柱とも軽く会話を交わす程度でした。
そして気になるのが、口全体に巻かれた包帯です。
小芭内は甘露寺と食事をしている時ですら、口に包帯を巻いて隠しています。
なぜ口全体を隠そうとするのか。
それは、
小芭内が12歳のとき、”蛇鬼”によって口全体を裂かれているからです。
小芭内は裂かれた口を隠すために、口全体に包帯を巻いています。
では、この”蛇鬼”とは一体どんな鬼なのでしょうか。
この”蛇鬼”は、小芭内の一族と大きく関係しているのです。
370年ぶりに生まれた男児
伊黒小芭内の生まれは、東京府・八丈島。
(東京府とは現在の「東京都」にあたります。明治元年~昭和18年までは「東京府」と呼ばれていたようですよ)
小芭内は、女ばかりが生まれる特殊な家系の一族の下で生まれています。
そのため、小芭内の家系で男が生まれたのは実に”370年ぶり”のことだったようです。
本来は一族にとってめでたいことで、
”370年ぶり”に生まれた男児として小芭内は扱われることになると思われました。
しかし、小芭内は生まれてすぐに座敷牢に幽閉された状態で少年時代を過ごすことになります。
小芭内の眼は先天的な遺伝子疾患であるオッドアイ。
左目が翠玉、右目が黄玉の瞳の持ち主でした。
明治末期から大正時代、しかも離島の環境で左右非対称の瞳の色を持つ子は、日本人離れして奇異に見られることが容易に想像できます。
このため、離島であり村社会という環境で好奇の目から小芭内を守るための幽閉だと思われました。
毎日毎日、豪華な食事を牢獄まで運んでくれる親切な親族。
しかし、
なぜこんなに親切にしてくれる一族が、小芭内を牢獄に閉じ込めたのか。
その事実は、小芭内が12歳を迎えときに発覚します。
「蛇鬼」と「汚い血族」
12歳になったある日、小芭内は座敷牢を出され、豪華絢爛な部屋に案内されます。
その部屋で彼が見たのは御神体のように扱われている謎の人影。
それは下肢、顔もまるで蛇を模した”蛇鬼”でした。
(参考資料&引用)
©吾峠呼世晴/集英社・鬼滅の刃
この”蛇鬼”を見た小芭内は、牢獄の中で夜な夜な聞こえていた”奇妙な音”と”視線”の正体について察することになります。
さらに伊黒一族が、”蛇鬼が殺した人間から奪った金品では生計を建てていること”、そして”その対価として定期的に一族の子を蛇鬼に差し出している”という業深き事実が明らかになりました。
ただなぜ小芭内が12年間”蛇鬼”の食事とならず、生き延びることができたのか。
それは、小芭内のオッドアイの珍しさに蛇鬼が惹かれたこと、そして”男児”だったが起因しています。
”蛇鬼”は今までとは違う男の赤子だったため、成長してから喰うことを選択し今日に至ったのでした。
12歳を迎え、”蛇鬼”に差し出された小芭内でしたが、
身体が小さいという理由で、もう少しだけ生かされることとなります。
生きたまま口を引き裂かれる
小芭内の身体の小ささから、もう少し太らせてから喰うと決めた”蛇鬼”。
さらに小芭内はオッドアイという珍しさから、”蛇鬼”に大層気に入られ、小芭内はがもう少し大きくなるまで生かされることとなります。
しかし、
小芭内は”蛇女”に気に入られたことで、大きな代償を払うことになります。
蛇鬼は「小芭内の口の形を自分と揃える」と告げ、
小芭内の口を大きく引き裂きます。
小芭内の口から流れ落ちる大量の血。
この溢れ落ちる血を”蛇鬼”は杯に溜めて飲み干します。
この光景を見ていた一族でしたが、庇う者は誰1人としておらず、それどころか小芭内を数人がかりで抑えこんでいます。
小芭内は一時的に生き延びたものの人間不信に加え、いつ喰われるのか解らぬ恐怖に小芭内は心を病ませていくことになるのでした。
そして小芭内は”脱獄”することだけを考えるようになります。
「炎柱」に救われた過去
牢を脱出することに成功した小芭内でしたが、蛇鬼に見つかり追いつかれてしまいます。
しかし、蛇鬼に喰われる寸前のところで、当時の炎柱:煉獄槇寿郎に救われます。
”蛇鬼”から解放された小芭内でしたが、
煉獄槇寿郎に連れられ屋敷に戻ると更に酷い仕打ちが待ち受けていました。
それは、一族の生き残りである従姉から浴びせられた”理不尽なまでの罵倒”。
小芭内が逃げたため”一族50人が皆殺しとなった”という事実に加え、「生贄らしく喰われて死ね」との罵倒。この言葉によって、小芭内は自己肯定感を完全に失ってしまいます。
この過去があるからこそ、
小芭内は女性が苦手であり、人間も鬼も信用しない性格となってしまったのでしょう。
甘露寺蜜璃への想い
ただ、女性が苦手で人間不信である小芭内が、
なぜ恋柱”甘露寺蜜璃”には心を開いているのでしょうか。
小芭内は甘露寺の明るい性格や、その素直な性格を見て、
「自分が生まれてから見た何よりも美しい」と感じ、心を開いたようです。
ただ、小芭内は自身が”汚い血族”であるため、
甘露寺の隣にいる人間としてふさわしくないと感じています。
「もう一度人間に生まれ変われたら、今度は必ず君に好きだと伝える」
この言葉から、小芭内がどれだけ甘露寺を想っていたのかが分かります。
(参考資料&引用)
©吾峠呼世晴/集英社・鬼滅の刃
小芭内の過去については、コミック22巻に載っています。
まとめ
今回は、「【鬼滅の刃】蛇柱:伊黒小芭内の”壮絶な過去”とは?なぜ口に包帯を巻いているのか?」と題して、
・370年ぶりに生まれた男児
・「蛇鬼」と「汚い血族」
・生きたまま口を引き裂かれる
・「炎柱」に救われた過去
・甘露寺蜜璃への想い
上記についてお話ししていきました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
【複製ミニ色紙のご紹介㉓】
「伊黒小芭内」
作画監督:塩島由佳 作 pic.twitter.com/ENbDgsbcDf— ufotable (@ufotable) November 4, 2020
下記記事も併せてお読みください。