【感動不可避】クレヨンしんちゃん『BALLAD 名もなき恋のうた』

クレヨンしんちゃん『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』のリメイクとして話題となった映画『BALLAD 名もなき恋のうた』。

 

『BALLAD 名もなき恋のうた』を観た方なら分かってくれると思いますが、最後の”携帯で撮影した動画が流れるシーン”に感動したのを覚えています。

 

そこで本記事では、『BALLAD 名もなき恋のうた』について触れていきたいと思います。

 

 

草彅剛主演でリメイクされたアッパレ!戦国大合戦

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『BALLAD 名もなき恋のうた』は2009年の東宝系で配給された映画で18億1千万円の興業収入を残しています。

 

2009年の映画ランキングでは総合36位、邦画21位、実写映画16位というヒット作品にもなりました。ただしこの数字以上に『BALLAD 名もなき恋のうた』のストーリーを記憶に残している方は多いと思います。

 

それは主演が当時人気絶頂のSMAPの草彅剛さん、ヒロインが新垣結衣さんだったこと。

 

なにより原作がクレヨンしんちゃん劇場版シリーズ第10作『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』をリメイクした異例の作品だったことです。

 

当時テレビ朝日の人気番組『ぷっすま』の看板MCである草彅剛のコラボレーションもあり、電波ジャックする形で告知が行われています。

クレしん作品を感動巨編として実写化へ

 

『BALLAD 名もなき恋のうた』の元ネタになったのは劇場版シリーズ第10作の『映画クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』です。

 

前作の『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』と並んで多くのファンから人気と支持をを集める一方で、クレヨンしんちゃんらしくない作品と物議されています。

 

クレヨンしんちゃんのキャラクターを使って「監督の描きたい物語を描いただけ」と出資サイドからは猛批判を浴び、公開も危ぶまれました。

 

最終的に臼井先生の許可が出たことでボツ作品にならず封切り公開されることになりました。

 

しかし2作品ともに興業的に成功するとともに、作品自体のイメージアップに多大な貢献を果たすことになります。

『BALLAD 名もなき恋のうた』とはどんな物語?

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キャッチコピーの「守ることが、愛することだった。祈ることが、愛することだった。」この言葉通りに“井尻又兵衛由俊”と“春日廉”の悲恋を中心に物語が進みます。

 

物語はさる合戦中に少年がタイムリープ。それを機に又兵衛は戦場で生き残ることになります。

 

戦場では鬼と恐れられる猛者ながらも、女性には不器用な又兵衛。そしてその彼に心惹かれる廉姫。

 

しかし戦国時代ならではの身分の釣り合わぬ間の恋。どうにもならぬ壁に行く手を阻まれ、2人の関係はままなりません。

 

大国の大蔵井家に輿入れするはずの廉姫でしたが、当主の“和泉守康綱”が少年から未来聞いたことで約束を反故にし、戦が勃発します。

 

井尻の奮闘により、春日家は大蔵井家を戦場から斥けるのですが、城へ凱旋する間際の思いもよらぬ悲劇により、2人は引き裂かれてしまうのでした。

 

しんのすけポジションは”川上真一”

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『BALLAD 名もなき恋のうた』『アッパレ!戦国大合戦』ともに主人公は少年ですが、あくまでも主役は井尻又兵衛である点はかわりません。

 

当然ながらアニメの“野原しんのすけ”ほど本作品の“川上真一”は動かすことができるキャラクターではないため、絡みは少なく印象も控えめです。

 

それをカバーし、見応えのある時代劇として仕上がったのは実力派俳優として評価の高い主演の“草彅剛”さんと大倉井高虎役にこちらも実力派俳優として評価の高い“大沢たかお”さんを起用した部分が大きいと言えるでしょう。

 

おりしもこの映画の公開された2009年はドラマでも漫画の実写化『JIN-仁-』の主役 南方仁を務めており、高い評価を得ています。

 

しんのすけの代わりとして、大倉井高虎がキャラクターとしてきちんと描写をされたからこそ、2人が争う廉姫の存在がより活きたとも言えるでしょう。

カットされたのはあの名セリフ?

 

『BALLAD 名もなき恋のうた』は原作の『アッパレ!戦国大合戦』をほぼ踏襲しており、当然ながらしんのすけのギャグシーンと一部のシーン以外は準えた作りになっています。

 

その点では極めて評価の高い作品なのですが、減点材料としては評価の高いセリフがカットされてしまったことでしょう。

 

それはしんのすけが戦国時代にいると確信したひろしが、しんのすけの後を追って戦国時代へ向かう時のセリフ。

 

ひろし「しんのすけのいない世界に、未練なんかあるか?」

 

この言葉は、もう現代には戻れないかもしれないと危惧するみさえに放った言葉です。

 

井尻又兵衛と廉姫の悲恋に重要性が置かれ、家族愛のメッセージ性は薄かったためなのでしょう。この部分に関しては残念に感じる方も多かったはずです。

 

しかしリメイク作品としても、単独作品としても完成度の高い作品で感動できるのは間違いないはずです。